36歳、仕事を辞めて韓国に行く。

30代半ばで韓国語学習を開始し約1年半でTOPIK6級に合格したフリーランサーが、仕事と夫を置いて韓国外大の語学堂に留学に行く話……と、学習の記録。

2020年05月

1日何時間勉強する?

1日何時間くらい勉強すれば、いいんだろう?
いつまでに、どのくらい成長できるんだろう?

韓国語学習を始めたころの私は、
こんなことばかりを1日中考えていました。
比喩ではなく、本当に1日中。みんながドン引きするくらいに。

とにかく可能な範囲で1日でも早く「習得」したい……
という思いで頭がいっぱいだったのです。

では、実際どのくらい勉強してきたのか。
学習系SNS「Studyplus」の記録をもとに
振り返ってみようと思います。

……とその前に、

これは私の持論ですが、
結局のところ一番大切なのは
時間の長さそのものではなく
「頻度(忘れるヒマをなくすこと)」
そして
「中身(目的に合った勉強をすること)」

だと考えています。
そこのところを一応ご承知いただいて……。

では、いざ。

《初級期》2018年1~5月

実は、記録を取り始めたのが2月下旬からなので
まともにデータが残っているのは3月以降となっています💦

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3~5月(3か月)の合計で約150時間。
1日当たり平均1.7時間程度ですね。


《中級期》2018年6月~2019年2月

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18年6月~19年2月(9か月)の合計で約630時間。
1日当たり平均2.3時間程度です。


《上級期》2019年3月~

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グラフ画像では分かりにくいのですが、
2019年8月からは中国語(緑色)
2020年1月から全国通訳案内士試験(黄土色)
…の勉強も始めていますので、
その時間を抜いて計算します。
仕事の繫忙に左右されて、だいぶ波打っている……。

すると、
19年3月~20年5月(15か月)の合計で約890時間。
1日当たり平均2.0時間程度です。
(いずれも韓国語のみ)

……あれ?意外と少ない?
もっとたくさん勉強しているつもりでいました。
あれ~。

なお、ここには
・風呂場に防水スピーカーを持ち込んでニュースを聴いたり
・通勤途中にぶつぶつシャドーイングしたり
・ベッドで寝そべりながら韓国ドラマを観たり
…という時間は含みません。

ただ、繰り返しになりますが
時間そのものは大きな問題ではなく、

やはり一番重要なのは学習の「頻度」
そして「習慣化」かな~と思っています。

とは言え、ある程度までは
「質は時間に比例する」
のも事実で、
一体どのくらい勉強すればいいのか、
だいたいの目安ってほしいですよね。

そこでご紹介したいのがコチラの記事
↓ ↓ ↓
1日に何時間勉強すれば英語が上達しますか?に対する通訳翻訳者の答え

英語と韓国語で、言語は異なりますが、
(きっと韓国語はより早く習得可能)
同じ外国語学習者の大先輩の意見として
大いに参考にさせていただきました。

この記事を読むと、
ああ…漠然と空いた時間に勉強しているだけでは
永遠に目標には近づかないんだわ……と愕然することができます。
もっと戦略的にいかねば、と。

そうはいっても時間の確保が難しくてね😑
……という方にはコチラも。
↓ ↓ ↓
英語の勉強する時間がない人集合!誰でも毎日1時間確保できる方法
私はコレで防水スピーカーを買いました。
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使い出すと手放せなくなります。

さて、

今後は韓国に行ったら少なくとも3か月間、
毎日4〜5時間(か、それ以上)
勉強に没頭できるはずです。

……と思うと、今からニヤニヤが止まりません。
楽しみすぎる~~~

なぜ韓国語を勉強するのか……私が目指したいもの。

「どうして韓国語を勉強しようと思ったのですか?」

 
この質問、地味に回答に困るんですよね。
はて、どうやって(どっちのVer.で)説明しようかな…と迷ったり。

というのも、私自身もまだ整理しきれていないくらいの様々な思いが、
「韓国語を勉強する理由」
にはあるからです。

とりあえず、簡単に《ショートVer.》と《ロングVer.》に分けて書き出してみますと…
なお、大体(98%くらい)は《ショートVer.》で答えます。
↓ ↓ ↓

 《ショートVer.》
「初ソウル旅行で、友人の通訳なしには現地の人との意思疎通が図れないことを“悔しく”思ったことがきっかけ」


全くしゃべれないのだから、
通訳がなければ意思疎通が図れないのは
当然中の当然なのですが……。

ここで「悔しい」って思ってしまう、
その変態な感じが私らしくてステキですね
(自画自賛)。
ちなみにこの「友人」というのは正確に言うと夫の学生時代の友人で、
大学で中国語を教えている言語のプロです
(なぜ対抗しようと思った?私)。

ただ、不思議なのは
ドイツに行ってもタイに行っても、
「ドイツ語が話せなくて悔しい」
「タイ語が話せなくて悔しい」
とはならない点。

そのあたりの「なぜ」の答えは多分、
《ロングVer.》にあるのだろうと思います。
↓ ↓ ↓

ロングVer.
こちらは……さて、
「韓国人(および北朝鮮の人)の本音を聞きたい」
とでも言えばいいんでしょうか。

ときには、
「韓国人(および北朝鮮の人)と東アジアの近現代と今後について語り合いたい」
などと説明するときもあります。

どうも私は、
・中国大陸や朝鮮半島の歴史、社会、文化(特に日本との関わり)について知りたい、理解したい
・日本についても知ってもらいたい、理解してもらいたい

という欲求が強いようです。
そのため中国語も勉強中。

そんな風に思うようになった背景は、
おそらく高校時代・大学時代にあります。

ですが、それらを短くまとめる自信なんてないし、
私の超個人的な体験に興味ある人も少ないと思うのでここでは割愛。

万が一、知りたいという風変わりな方がいらっしゃったら直接会ったときにでも声をかけてください。
ビール飲みながら話しましょ。
グダグダ話して差し上げます。

ただ一点だけ言うとすれば、
韓国(北朝鮮)であっても中国であっても、
日本人は隣国やその国の人たちのことについてあまりにも知らなさすぎる
と思うんですよね。私も含めて。

だから、皆がもっと興味関心を持って「知ろう」としたらいいのにな
(いや、むしろ知る「べき」だろう)
……と思いつつ、
まずは自分一人でも知っていきたいと
モゾモゾ動いているところです。

そのために備えておきたいと思ったツールの一つが
(私の場合は)言葉でした、という話。

本当は大学生のときにもっと力を入れて勉強しておきたかったのですが、
英語やらゼミやらにかまけているうちに
就職戦線に追いやられて余裕がなくなり、
社会人になったら更に余裕がなくなり、
と……ここまでズルズル来てしまいました。

で、2018年1月の初ソウル旅行時にやっと
「ああそうだった、韓国語を勉強しなきゃいけないんだった」
と思い出したという。

それも、習得したいのは、
相手が私のルーツを特に意識せずに
自然体でいられるような
(日本人だからって変に気を遣う?ようなことが起こらないような)
……そんな話し方。

欲張り過ぎかな?

したがって私の
《目指したい(韓国語学習の)ゴール》
とは、
  • 韓国語で書かれた文章(資料、新聞記事、小説等)をストレスなく読み、理解すること
を前提として、
  • 相手の言葉を(可能な限り)正確に理解する
  • 自分の考えを口頭や文章でストレスなく表現できる
  • 相手にも(文法、発音等で)ストレスを与えることなく表現できる
さらに、
  • これらのツールを持たない人のツール(通訳者・翻訳者)となる
…というものです。

「10~20分くらい討論していても外国人だとバレないレベル」まで到達したいですね。

欲張り過ぎ…かな?

明日から“無職”

きょうは国の委託で相談員として常駐していた先の“勤務”最終日でした。

朝から机回りを片付けて、
引き出しの中をウェットティッシュで拭いて、
ひと段落したらコーヒーを淹れて。

おお、これで明日から“無職”かぁ
…としみじみ。
(元々フリーランスなので正確に言えば“無職”ではないし、なんなら細々とした収入もあるにはあるんだけど)

警備員さんとか、清掃員さんとか、
普通なら廊下ですれ違うだけの人をも捕まえて
おしゃべりしつつ仲良くなってしてしまう私でして(←)、
もちろん彼ら彼女らにもご挨拶を。

「え~、さみしくなるなぁ」
「次、なにするん?(讃岐弁)」

っていう声にニヤニヤを抑えつつ、

「ええ、ちょいと韓国へ」

と答えた私…。

なぜか、ちょっと照れ臭い。

不安が無いと言えばウソになる
……っていうか、むしろ不安だらけですが、
(本当に9月に行けるんだろうか、帰国後もきちんと収入を得られるだろうか等)

それをも遥かに上回るワクワク感に包まれています。

ああ、私……ついに韓国へ留学に行こうとしているんだなぁ。
15年越しの夢が叶うんだなぁ。

それも、36歳で。
それも、(メインの)仕事を辞めて。
それも、夫を置いて。←

今夜はビールで祝杯です。

30代の留学――「行きたい」から「行く」

韓国留学は15年越しの夢

実を言うと韓国留学は、20歳の頃からの夢でした。

通っていた大学の交換留学先に「延世大学校」(確か梨花女子大も)があって、
あぁ…良いな、行きたいな
と妄想を膨らましていたのです。
(当時は誰も希望しないので手を挙げさえすれば行けた)

でもそのときの私は、
親の大反対を押し切ってフィリピン大学へ交換留学に行き、帰ってきたばかりでしたので、

就職活動もせずに
「もう一回留学行かせて。今度は韓国。留年することになるから学費よろしく!」
とは言えなかったのです。
(ま、そりゃそうだ)

なので妄想は妄想のままに、
就職活動に邁進することとしました。


「留学生に負けない」を目標に学習

その後就職して、結婚して、
2018年に韓国語学習をスタートさせたわけですが、

当初は
「留学なんてそんな大それたこと!」
と、考えもしませんでした。

仕事もあるし、夫もいるし、許されるわけない……と。
数日〜1週間の短期研修ならまだしも。

なので、
「留学には行けないけど、留学に行ったくらいの学習効果をあげるために出来ることをやろう」
「留学生に負けないくらい勉強しよう!」

と心を決め、
毎日数時間を韓国語学習に充てることにしました。


「365日の紙飛行機」で夢再び

そんなある日、地元のとある会合で
AKB48「365日の紙飛行機」のバンド演奏を聴く機会がありました。

それまでにもメロディーはTVなどで何となく聴いて知っていたのですが、
歌詞をじっくり味わう機会は初めてでした。

心に刺さったのはこの一節です。

ずっと見てる夢は
私がもう一人いて
やりたいこと 好きなように
自由にできる夢

このフレーズが耳から入ってきたとき、
あまりに衝撃的過ぎて泣いてしまいました。

もし私がもう一人いたら、
きっと今すぐにでも韓国に留学に行くだろうなって思ったんです。

じゃあ、留学に行かないもう一人の私は?

実際「私」は世界で一人しかいないのに、
そんな大切な「私」が本当にやりたいことを、
なぜ私は我慢させてしまうんだろう。

そのときに、
あぁ…私、やっぱり留学行きたいんだな
行かずに死んだら後悔するんだろうな
と、気づいたのです。

居ても立っても居られず、その日の夜に夫に相談しました。
「やっぱり韓国に留学に行きたい」と。


「より後悔するのはどっちかな?」

夫の答えは、
本当に行きたいなら行ったらいいと思う」
「行くなら早く行く方がいいと思う」
という、
いくら何でも懐が深すぎるだろうという
…というものでした。
こういう人だから結婚したんですけど。

ただ、問題は
・どこまでを目標に据えるか
・どのくらいの期間行くか

です。

どうせ行くなら何かを得て帰りたい。
それは通訳スキルか、あるいは研究成果か。
いずれにせよ「大学院への留学」が視野に入っていました。

そうすると、期間は最低でも2年。
帰ってきたら私は40歳近く。

実は私たち夫婦は6年ほど前に
死産、流産、そして私の手術、手術、手術……と
様々な経験をしています。

精神的に参ってしまったのもあって
それ以来「子ども」のことは保留状態なのですが、
年齢的なことを考えるとそろそろ再始動しなくてはいけない時期です。

どうしよう、どうしよう……と悶々としていると夫が
「より後悔するのはどっちかな」
と言いました。

後悔するもの。
後で挽回不可能なもの。

子どものいない人生もそれはそれでOKだけど、
ここでチャレンジしなかったらたぶん後悔するだろうなぁ。

今すぐ子どものいる生活に入って、何だかんだ留学できなくなったら……それも絶対後悔する。
1歳でも若いうちに留学したいというのもあるし。

……という感じで、導き出された結論が
  • まずは1学期(3か月)だけでも語学堂&通大の入試準備学院に通う
  • 帰国して子どもができたら母親業を頑張る
  • できなかったら今度は大学院留学しちゃえ
というものでした。

これが、2019年6月。
学習開始から約1年半。
ちょうどTOPIK6級に初めて合格した頃ですね。

こうして、ついに3か月間の韓国留学を決意しました。
「行きたい」から「行く」留学です。

これまでの学習遍歴といまの私。

2018年1月9日。
私は34歳で「本格的に」韓国語の学習をスタートさせました。

「本格的に」としたのは、実を言うと約15年前のフィリピン留学時代に現地大学の韓国語クラスに参加していたことがあったからです。
(在比韓国人の先生から英語で韓国語を習うという体験)

帰国後は所属大学で教養の韓国語のクラスに潜り込んだりもして……。
多分、「〇〇したいです」「〇〇が好きです」くらいは言えていたと思います。

……が、

10年以上も経つと当時習ったものの99.9%は吹き飛び、2018年1月の初ソウル旅行では「돼지 국밥」の看板すらまともに読めないという有り様。
ナントカ……ジ?クッ……んッ?
(ちなみに同時期に習っていたタガログ語=フィリピン公用語は、一番よく使っていた「忘れました」という表現だけ覚えています。ナカリムータンコ!)


なので、ほとんどゼロからのスタートでした。
マジでハングルから始めた。

「本当のゼロからじゃないじゃん」
「インチキめ」
と言われてしまえばそうなのですが、
まぁそういうこともあって「1年半でTOPIK6級合格」と公称しています。許してちょ、てへ。

*   *   *

で、その後は……

《初級段階》
・2018年1月 ソウル旅行からの帰国翌日に韓国語初レッスン受講crossover
できる韓国語 初級Ⅰ」での学習スタート
・2018年3月「できる韓国語 初級Ⅰ」での学習を終え、「できる韓国語 初級Ⅱ」に移る
・2018年4月 並行してミレ韓国語学院中級パワーアップ講座」の受講開始

《中級段階》
・2018年6月「できる韓国語 初級Ⅱ」での学習を終え、「できる韓国語 中級Ⅰ」に移る
・2018年7月 ミレ韓国語学院「ぷち合宿」参加(2日間 日本語禁止)
・2018年8月 ソウル・カナタ韓国語学院のプライベートレッスンを2日間受講
・2018年9月 「前田先生と行く超短期研修(西江大学校)」参加(5日間)
・2018年11月 TOPIK4級、ハン検3級合格
・2018年12月 ミレ韓国語学院「パワーアップ中級講座」を終え、「上級への扉講座」に移る
  〃    Cafetalkでのレッスン受講開始(YTNで学ぶ時事韓国語
・2019年1月「できる韓国語 中級Ⅰ」での学習を終え、「できる韓国語 中級Ⅱ」に移る

《上級段階》
・2019年3月「キム・スノク先生と行く西江大学研修」参加(5日間)
・  〃   ミレ韓国語学院「上級への扉講座」の受講を終え、「上級講座」に移る
・2019年5月 TOPIK5級合格
・  〃   カナタ韓国語学院GW短期プログラム参加(6日間)
・2019年8月 FJ語学院「ビジネス通訳クラス」受講開始(~現在)
・  〃   TOPIK6級合格
・2019年9月 ミレ韓国語学院「上級講座」の受講を終え、「通訳翻訳クラス」に移る
・2019年11月「できる韓国語 中級Ⅱ」での学習を終える

《予定》
・2020年9月 韓国外大語学堂7級クラス 秋学期に参加


……と、ざっくりこんな感じ。

現在は以下のようなラインナップでレッスンを受けつつ、毎日欠かさず勉強しています。
※すべてオンラインです。

1) WEBTOON(マンガ音読→和訳)
2) 慣用句・諺・四字熟語レッスン
3) FJ語学院 ビジネス通訳レッスン(ノートテーキング・メモリ・サイトトランスレーション→韓訳課題)
4) 発音矯正(初見の文章を音読)
5) ニュースパダスギ(聴き取り練習)
6) 読解(新聞・エッセイ・小説それぞれ:音読→和訳)
7) フリートーク


何となくお気づきかとは思いますが、

三度の飯より勉強が好きです。
父や兄もこんな感じなので、多分遺伝です。
ギャラリー
  • 通大受かりました。
  • 2020年度全国通訳案内士試験、受けます。
  • 留学せずに、留学生並みに、勉強する。
  • 1日何時間勉強する?
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